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【終了】お茶ナビサロン第6回「橋口 侯之介さん:「本」ってそもそもなんだろう?ー和本の魅力と、和本が消えた明治二十年問題から考える」

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お茶ナビゲートでは毎月1回、各分野で先駆的でユニークな、そして本質的な活動をしている方を講師にお招きして、大人が知的に愉しめる学びの場「お茶ナビサロン」を開催しています(毎月第4火曜日19時から)。
 
第6回は、神保町にある老舗古書店のひとつ、誠心堂書店店主の橋口侯之介さんをお招きします。橋口さんは、書道や文系学術書を専門にあつかう古書店を営む一方、江戸時代以前の版本、写本である「和本」の魅力を伝えるエバンジェリストでもあります。大学で和本に関する講義を担当されているほか、和本の世界に誘う『和本入門』『続和本入門』など、和本を身近に感じさせてくれる著作を上梓されるなど、幅広く活躍されています。
 
また、和本が出版されなくなった時期について、興味深い論考も出されています。和本は明治20年代、「和装本」から「洋装本」へという出版界の大きな転換の中で次第に表舞台から消えていきました。本に関する全てのこと、つまり出版、販売、古書販売、貸本などを兼業していた江戸時代の本屋から、金属活版印刷による近代出版業に転換するこの流れを、日本における出版文化の大きな分岐点として立体的にとらえた論考は、出版物のデジタル化、電子書籍の需要が広がってきた現在の出版界に、大きな示唆を与えています。
 
今回は、権力層だけでなく庶民までもが「本を読む」という行為を日常的に享受でき、日本におけるさまざまな文化を下支えしてきた装置ともいえる「和本」の魅力をうかがい、明治20年代の転換点で失われたもの、新たに形成されたものを振り返ります。昨今の電子書籍についても視野に入れて、そもそも「本」とはなにか、「本」の魅力とはなにか、これから「本」はどうなるのか、参加者の方々とも大いに語り合います。
 
<ゲストプロフィール>

 
橋口 侯之介(はしぐち こうのすけ)

略歴
1947年、東京都生まれ。上智大学文学部史学科卒業。出版社勤務を経て、74年に岳父が昭和初期に開いた和本・文科系学術書の専門店である神田の誠心堂書店に入店、84年から店主となる。東京古典会会員。主な著作に、『和本入門』(平凡社ライブラリー、2011年)、『江戸の本屋と本づくり』(平凡社ライブラリー、2011年)、『和本への招待』(角川選書、2011年)がある。
 
<定員>
20名
 
<日程>
2017年2月28日(火)19:00-21:00
 
<会場>
お茶ナビゲート
 
<参加費>
1,000円(資料代、ソフトドリンク付き)
 
<主催>
NPO法人連想出版
 
<企画協力>
(株)HUMIコンサルティング
 
<お申し込み方法>
Peatixまたは、お茶ナビゲートのカウンターよりお申し込みください。ご不明な点があればお茶ナビホームページの「お問い合わせ」より問い合わせください。
 
・Peatix

こちらのイベントは終了いたしました。ご協力・ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました

お茶ナビサロン第6回.pdf (307.39KB)