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【終了】第15回お茶ナビサロン 中里和人 × 中野純ダブル出版記念トーク『サイハテの闇へ - 物語は境界で生まれ、夜に育つ』

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お茶ナビゲートでは、各分野で先駆的でユニークな、そして本質的な活動をしている方を講師にお招きして、大人が知的に愉しめる学びの場「お茶ナビサロン」を定期的に開催しています。
講師のトークセッションと、ワンドリンクを片手に講師や参加者同士と和やかに懇談できる場です。
 
今回のお茶ナビサロンは、写真家・中里和人氏と闇案内人・中野純氏をお招きし、それぞれ上梓されたばかりの『URASHIMA』『闇で味わう日本文学 ― 失われた闇と月を求めて』を軸に、風景のなかにある「サイハテ」、文学作品のなかの「闇」をキーワードにしたスライドトークショーをお届けします。
 
<ゲスト紹介>
 
中里 和人(なかざと かつひと)
 
写真集「URASHIMA」は、漢字で書くと「浦島」である。島は日本列島、浦は水際の渚や土地を指し、まさに日本の景観特質を短く言い表した言葉である。現代でも、浦島太郎のように沖の海に心を馳せて陸に戻ってきた時、それまで見ていた景観が、新しい景観として見え出す風景の0地点がある。海の彼方から戻った視線で陸を眺める時に、現代の神話が生まれ出そうな風景を 〈URASHIMA〉と名付けた。わたしは、陸と海との境界を巡りながら、暮らしの隙間に眠る能動的に隠遁したくなるような風景と交信し続けた。サイハテの夜を巡り、風景との交信を追体験してもらうスライドトークショー。
 
− 略歴 
写真家。1956年三重県多気町生まれ。78年法政大学地理学科卒業。
日本各地の地誌的ドキュメントを中心に、身体的スケールから見え出す社会的景観や夜景などのランドスケープ作品を発表。東京向島の長屋、大地の芸術祭で写真展開催。写真集「湾岸原野」「小屋の肖像」「キリコの街」「路地」「東亰」「ULTRA」「Night in Earth」「Hikari no Hyochaku」「URASHIMA」。共著「夜旅」(文・中野純)。2003年 第15回写真の会賞。2006年 さがみはら写真新人奨励賞受賞。
中里 和人 Webサイト http://nakazato.info/
 
*****
 
中野 純(なかの じゅん)
 
黒潮がこの列島にもたらした適温多湿の気候が、闇をやわらかくし、闇に五感で親しむ豊かな文化を培った。かつて、この列島の夜は、現代人が想像できないくらい恐ろしい闇、美しい闇に包まれていたが、失われた闇は古典文学の中にしっかり保存されている。そして、夜、古典文学の生まれた現場を歩き、古典文学の生まれた部屋をテキトーに再現してみると、意外にもかんたんに、百年前、千年前の物語の気配が立ち籠める。すぐそこにある、見たこともない世界へ行こう。だれにも見えなかった景色が、だれでもアクセスできるところにある。見えない中に見えてくる。
 
− 略歴 
闇案内人。1961年東京都杉並区生まれ。一橋大学社会学部卒。
各地の夜を歩くことでその地域の魅力を発掘する闇歩きツアーや、闇遊び・月遊びのワークショップを数多く実施。夫婦で私設図書館「少女まんが館」を運営。主著に『「闇学」入門』『闇と暮らす。』『庶民に愛された地獄信仰の謎』『闇を歩く』『月で遊ぶ』、中里和人との共著に『東京サイハテ観光』、大井夏代との共著に『少女まんがは吸血鬼でできている』などがある。

笠間書院刊

 
<定員>
20 名(先着順)
 
<日程>
2022年7月2日(土) 14:00-16:00
* 13:45よりお茶ナビゲートにて受付を開始します。
 
<会場>
お茶ナビゲート
 
<参加費>
300 円  (資料・ソフトドリンク付き)
* お申し込み時、Peatixにてお支払をお願いいたします。
 
<お申し込み方法>
下記の Peatix URL よりお申し込みください。ご不明な点は お茶ナビゲートWeb サイトの「お問い合わせ」よりご質問ください。

Peatix 申し込みページ
 
<主催>
NPO法人連想出版

20220702_お茶ナビサロンチラシ.pdf (2.68MB)